家紋あれこれ

今回は家紋についての豆知識をご紹介いたします。
喪服やネクタイ、歌舞伎役者の舞台衣装や、仏具、墓石などに刻印されている『家紋』。
家系や血統、家柄、地位を表すために用いられてきた紋章で、単に紋所(もんどころ)や紋とも呼ばれています。日本だけで241種、5116紋以上もの家紋があるようです。

家紋は平安時代に貴族が家の目印として使用したのが始まりとみられており、戦国時代には敵味方の区別をするために急激に増えました。

『家紋』は代々受け継がれていくものですが、一部を除いて譲渡することが可能なようです。例として、皇室の紋に菊紋や五三桐がありますが、豊臣秀吉の功績をたたえ、五三桐(五七桐 )を授けています。
また、紋付袴の着用等に使われる桐紋も、家紋を持たない一般庶民が使用できる紋となっています。

ep32_01ちなみに関西には現在もある風習として『女紋(おんなもん)』があり、実家の家紋とは異な
る紋を受け継ぐことがあります。入婿により女系相続が行われるためです。代々の『女紋』の数で相当な旧家であるかがわかるのだそうです。
家紋を調べると家系のルーツを探ることができるかもしれません。ご自身の家の家紋について知ってみるのも面白いかもしれませんね。


誰もが最期に納まる二つ・・・柩と骨壷

今日の日本ではほとんどの地域で火葬が行われるため、適した柩に故人様をお納めします。また、散骨する以外は骨壷に遺骨もお納めし、お墓へと納骨致します。近年は様々な種類の柩や骨壷があり、ご要望もそれぞれです。ご自身が最期に納まる二つ・・・ご参考までにご紹介致します。

ep23_01a【棺の種類と材質】
●合板製のフラッシュ
一般的な柩になります。薄いラワン合板の間に芯材を入れて貼り合わせたものでその表面に天然木(桐が主流)を薄くスライスしたものを貼った突板貼り合板棺と布を貼った布張り棺があります。

●棺の外観と内装
彫刻を施した総彫刻、五面彫刻、三面彫刻、二面彫刻などの彫刻棺もあります。内側は白のポリエステル地が主であるが、レース等の装飾により高価なものもあります。

●骨壷の種類と材質
陶磁器・・・陶器は四日市市、常滑市、土焼きでは栃木県の益子町が有名。
磁器製品・・・愛知県瀬戸市のものが多く使われており、またその他有名陶芸家による壷形・
瓶形骨壷もあります。さらに台湾製の大理石の骨壷などもありますが、重量も相当です。

ep23_05東日本では通常残った遺骨は全て骨壷にお納めしますが、西日本では主要な部分のみをお納めし、ほとんどの部分は廃棄されるので骨壷の大きさは半分くらいという慣習の違いもあります。

お好きな棺や骨壷を決めておくのも、残された者への精神的遺産として大きな意味がある事かもしれませんね。


ご存知ですか!?エンディングノート

ep21_01エンディングノートとは、人生の最終章を迎えるにあたりご自身の思いやご希望をご家族などに確実に伝えるためのノートです。考え方はいろいろあるようですが、自身の終末を前向きに考える事で、あれもやっておきたい、これもやっておきたい等、生きる希望を見出せる助けにもなるようです。

様々な使い方のあるエンディングノートですが、大きく分けて三つの使い方をご紹介させて頂きます。

(1)葬儀の希望を綴る
『葬儀を頼む葬儀社』
生前からお付き合いのある葬儀社があれば問題ないのですがほとんどの方は、知り合いに葬儀社はいないのではないでしょうか。自身の相談として、葬儀社を訪ねられる方もいらっしゃいますが、葬儀社のイベントがあれば参加するなど、気軽に接点を持つこともお勧めいたします。

『葬儀を行なう場所』
場所として候補にあがりますのが、公営施設・民間施設・自宅・自治会館などです。予算でえたり、お付き合いの範囲で考えたり・葬儀の規模で考えたりと様々ではありますが、その時の状況も考慮し、だいたいで決める程度でよろしいかと思います。

『葬儀の規模』
家族を中心に行なうか、一般の方にも通常通りにお知らせをするかを決めます。遺族が交友関係を詳しくないということであれば、ある程度知らせてほしい人のリストを作ることも大切でしょう。
他に、使って欲しい遺影写真や流して欲しい曲など、ご用意しても良いかと思います。

(2)知らせて欲しい方のリストを作る
遺族の方が交友関係を把握していれば問題ないのですが、必ずしもそうとはかぎりません友人・知人、会社関係、所属団体関係、ご近所さんなどリストにしておくことで、遺族も連絡を伝えやすくなります。

(3)遺言のこと
法的に有効な遺言証書をのこしておけば、ご自分の希望通りに財産を継承してもらえます。ただし、書き方には細かなルールがあります。法的に有効な遺言証書残す為には、公証人・司法書士・弁護士などの専門家に相談されることをお勧めいたします。
不動産・預貯金・株式など、後に骨肉の争いを招かない為にも必要不可欠と言えるでしょう。
ただ、気をつけなければならないのは、遺言書は(財産分与など)法的効力を持つがエンディングノートは法的効力を持たないという点です。
ある程度の整理には使えますが、遺言書とはイコールではないことを知っておきましょう。


ビックリ!!葬儀の風習いろいろ  ~東日本編~

同じ日本でも、やり方も風習も地域によって信じられないようなことが習慣になっています。
葬儀というのは、こうでなくてはならないという事はありません。
守るべき所は大切にし、変えて良い部分は柔軟に対応する。アートエンディングは常に、お客様の要望も大切にしています。

◆北海道では・・・
ep19_01葬儀の受付で香典を出すと、目の前で封が解かれ、中身を確認します。そして「5千円でよろしいですか」と確認されたうえで、名前が記入された領収証が発行されます。
但し書きはもちろん「香典代として」。葬儀専用の領収証も売られているくらい、北海道では常識となっているならわしとなっています。

◆秋田では・・・
ep19_02秋田県では、焼香の際に焼香盆に数十円程度の小銭を添える風習があります。お香典とは別に、小銭を供える風習は日本各地に点在して見られますが、故人があの世に旅立つお手伝いをするお金というニュアンスがあると考えられています。

◆岩手では・・・
ep19_03六文銭(三途の川の渡り賃)が100万円。岩手県では紙に「100万円」と書いて棺に入れる風習があります。これには、故人があの世でお金に困らないようにとの思いが込められていて、中には「1千万円」とか「1億円」と書くこともあるようです。


最近の葬儀スタイル・・・ 「家族葬」 「一日葬」 「火葬式(直葬)」

ここ数年のご葬儀スタイルを見てみますと、あまり規模の大きくない『家族葬』が増えているようです。『家族葬』というスタイルは数年前から多くなってきましたが、さらに最近では『ワンデイ』、『直葬』というスタイルも増えてきています。今回は『ワンデイ』について詳しく見ていきたいと思います。

♦『ワンデイ』葬儀とは・・
『一日葬(一日葬儀)』や、『ワンセレ』とも呼ばれるようですが、通常お通夜と告別式合わせて2日間の儀式を、1日で全て行うのが『ワンデイ』というスタイルです。火葬前にお別れの儀式を行い、火葬後に本葬(骨葬)を行う場合もあります。主に首都圏でこのスタイルを選ばれる方が増えつつあるようです。選択の背景には、葬儀の小規模化、簡素化、長引く不況など様々な理由があるようです。

《理由その1》
2日間の葬儀に比べて1日分の費用となるため、費用を抑えられる。
・お通夜を行なわないスタイルなので通常「お清め」と呼ばれるお通夜での料理が不要となります。
・式場使用料においては、1日の葬儀でも2日分かかる所もあれば、一日の利用料となる式場もあるので、式場使用料での費用がほぼ半額になる場合もございます。

《理由その2》
身内だけの少人数のご葬儀ですと、遠方の方が二日間出席するのは大変という気持ちから一日葬なら、宿泊などの心配や、お身体のご負担が少なくてよいと考える傾向も。

♦『家族葬』や『ワンデイ』葬儀はここが良い・・・
・故人様と最後の夜をご自宅で過ごす・・・
お通夜がある場合、自宅葬でない限り最後の夜は式場や斎場
となります。最期はゆっくりご自宅で・・・とお考えの方に
は、大変喜ばれるスタイルでしょう。
・参列者が少ないため、接客など気をつかう場面が減り、精神的
な負担が軽減される。
・人数の把握がしやすいため、予算が出しやすい。
小規模であったり、家族・親族様だけの葬儀であった場合は、
参列者を気にせず予算を組めるメリットがあります。

『家族葬』や『ワンデイ』スタイルを選ぶ上で気をつけること・・
訃報をどこまで知らせる?
・葬儀後にご自宅にお線香をあげに来る方が多いと、対応が大変な場合も・・・。

ご親戚の方にも了承を得る
・親戚同士で後々にしこりを残さない為に、葬儀スタイルについてよく話し合う。

故人と関わりの深い方への配慮は?
・親しい方が故人を偲ぶ事の出来る「お別れ会」などの場を設ける。

このように、小規模な葬儀になることで、ご遺族ご親族様の意向を反映させたり、費用面で
の軽減はできます。
しかし、亡くなった方を偲ぶ想いは、到底一日では終わるはずもなく、通常の葬儀も『ワンデイ』も、終わりの無い『始まり』だということが言えるでしょう・・・。

ep18_02♦『直葬(火葬式)』とは・・・
基本的にご葬儀を行わず、直接火葬場でお別れのみ行うスタイルです。
火葬場によっては、火葬炉にお入りになる前にお花入れが出来る所もご ざいます。


お墓(墓地)選びについて2・・お墓を持たない供養いろいろ・・

ご遺骨を納めるためには、必ずお墓が必要と思っていませんか?お墓をみてくれる継承者が いない、金銭的に厳しい、お墓に入るという概念がないなどの理由でお墓を持たない方が増え てきていますが、墓石はなくともご遺骨を納める方法はございます。また、故人を偲ぶものを 近くに置いておきたい・・・そんな願いを、ご遺骨の一部を入れる又は加工するなどの方法( 手元供養)で可能となっています。

【散骨】
ご遺骨を粉末化し海や山などに撒くことで、現在では節度ある葬送の行為であれば法に触れないとされています。しかし、遺骨を粉末化することが条件で、参加人数などにより費用も変わ
ってきます。また、ご遺骨が残らないため、親族と充分話し合っておく必要もありますね。

【樹木葬】
最近ブームになってきている葬法で、墓地の許可がある場所に遺骨を埋め、墓石の代わりに樹木を植えて墓標にします。
こちらは、自然に還ることが出来る、また継承を必要としないため核家族向きであるという理
由から、静かな人気を集めているそうです。
一坪タイプの個人樹木葬と、50cm四方の合同樹木葬があり、いずれも土に直接埋葬します。個 人の樹木が枯れてしまった場合はまた植えることができ(苗木代別)、場所によりますが35年間程管理してもらえるようです。

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手元供養品 の数々

【手元供養】
上記方法ですと、ご遺骨が手元に残らないためやはり抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ご遺骨の一部を置物やペンダントに直接入れておくタイプのものや、粉砕してプレートや合成ダイヤモンドに加工するタイプのものがあります。後者では、指輪などをつくることができるため、故人を常に身近に感じることが出来るとして関心が高くなってきています。

【納骨堂】
ご遺骨を納めるための建物で、都市部や市街地近くにあるためご供養しやすいというメリットがあります。
しかし、立地面の理由から使用料が多少高額になる場合もございます。
32~35年ほどご遺骨のままで御安置可能で、その後合祀されます。
散骨や樹木葬ですとご遺骨が残りませんが、納骨堂でしたらその心配がないですね。
もちろん、手元供養品を購入しなくても、骨壷を自宅に安置しておいてもかまいません。
ご遺骨はお墓へ、という概念は薄れてきているのです。
お墓を持つか否か、持たない場合でも、様ざまな葬法でご供養ができること・・・故人様を
偲ぶ形は人それぞれ違うこと・・・心のこもったご供養がなされていくことを私たちは願って
います。

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